薬だけでの治療は可能?






尿管結石の治療として薬を用いるか、
また、体外衝撃波砕石術(ESWL)という
音波による粉砕法などを用いるようになるかは
結石の大きさで決定されます。



自然排出(石の大きさによる)

超音波検査やCT検査で結石がある場所や大きさを確認し、
石の大きさが4ミリ以下であれば鎮痛剤を使って薬だけで自然排出を待つことができます。

しかし、結石が4ミリ以上の大きさになっている場合には
薬だけでの治療はまず無理だと考えていいでしょう。

なぜ「4ミリ」が治療を決める境目になるかというと、尿管の直径が4ミリ程度であるからです。
尿管以上の大きさの石であれば、
当然、石が自然に排出されることは難しくなりますから他の治療法を試すことになります。

では以下に結石の大きさとその治療法を記載しますので目安としてご覧ください。

尿管結石の治療法

◆結石が4ミリ以下の場合
鎮痛剤を使って自然排出を待つ保存療法が基本ですが、
激痛などの発作が繰り返し起きる場合には体外衝撃波砕石術(ESWL)を行い、
結石の排出を促すことになります。

◆結石が5ミリ〜9ミリの場合
患者さんの状態によりますが、1センチ以下の大きさの結石は場合によっては
自然排出されることもありますので、鎮痛剤を使って自然排出を待つことがあります。
しかし、この場合も腎盂腎炎などの病気を発症して
健康状態が更に悪化することが懸念される場合には、ESWLによる治療を行います。

◆結石が1センチ以上の場合
体外衝撃波砕石術(ESWL)を行います。


尿管結石は症状と結石のサイズで治療法は決定されます。
医師の指示に従って治療に専念するようにしてくださいね。



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